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5Gの登場でクラウドサービスはどう変わるのか?

 2020.11.30  CLOUDIL 【クラウディル】

5Gがあらゆる分野の発展を支える基盤になり得る

2020年に入り、各大手通信事業者が第5世代移動通信システム(5G)のサービスを提供し始めました。一般のコンシューマレベルでは、まだ利用できるエリアが限定されていますが、今後、エリアは拡大していくものとみられています。

5Gの特徴を簡単に説明すると、「高速・大容量」「低遅延」「多数端末との接続」です。これにより、高精細映像の配信や自動運転サポート、遠隔医療などが本格的に実用化されると期待されています。

では、5Gのサービスが普及することでクラウドサービスはどのように変化していくのでしょうか。
クラウドサービスを利用する側から見ると、より広範囲で容量の大きなデータをリアルタイムで処理できるようになるので、例えば、災害対策などのサービスもより充実してくるはずです。数十分ごとに情報が更新されるのではなく、リアルタイムで詳細情報を多角的に分析できるようになる可能性があります。

またIoTを活用したサービスでも、より大量のデータを素早く処理できるため、適用範囲を広げたり、低コストで大規模なシステムを運用できる可能性があります。

5Gの能力を最大限生かすためにすべきこと

先ほど「可能性がある」と述べた理由は、5Gのメリットを最大限生かすためにはシステムで集めてきた大量のデータを効率よく処理できる能力を持った仕組みが必要だからです。そうした能力を提供するシステムがあれば、クラウドサービスのエンドユーザーもこれまでにないサービスを受けることができます。そこでクラウドを利用した「エッジクラウド」という方法が注目を集めています。

この方法は短時間で大量に収集したデータを、遠隔のデータセンターなどに集約して処理するのではなく、データの収集地点に近い「エッジ」で仮想化、つまりクラウド化したシステムを用意し、そこで大部分のデータを処理することで、処理時間やアプリケーションへの負荷の軽減を図るというものです。

このように5Gの普及には、ハード、ソフトを含めた周辺の処理機能の向上が必要となります。逆にいえば、そうした周辺の機器の能力が高まれば、より低いコストでリアルタイムに収集されるデータを生かしたサービスを受けることが可能となるのです。

例えば、遠隔医療でも、5Gによって飛躍的に発展する可能性を秘めています。リアルタイムで行われている手術の情報をAIで瞬時に分析し、他の医療関係者が遠隔からサポートするといったケースでは、5Gシステムが活躍することでしょう。

さらに言えば、5Gは他のシステムやハードウェアの進化も促すと期待されます。遠隔医療が発展すれば、関連の医療機器もそれに合わせて機能を拡張していくはずですし、AIなどのソフトウェアもより処理能力の高いものに進化していく可能性があります。

クラウドサービスも同様で、5Gによって多様なデータを処理できるようになれば、システムを操作するクラウドサービス自体も変わる必要があり、扱うデータの種類が増えれば、それらをAPIで連携させる能力もこれまで以上に増強させる必要があるのです。

親和性が高い5Gとクラウドサービス

5Gの最大の特徴は「高速・大容量」「低遅延」「多数端末との接続」ですが、見方を変えると、「リアルタイムでの大量データの収集を低コストでできる」ということも言えます。

これまで大容量のデータを短時間で収集するには高いコストをかける必要がありましたが、5Gほどの能力は得られませんでした。しかし、5Gの登場によって、これまで考えられないような大量データを瞬時に低コストで収集することができ、それらを処理するIT基盤があれば、これまで夢でしかなかったソリューションが実現できます。

「大量のデータを瞬時に収集することができる」という5Gの特性は、クラウドサービスをよりスケールの大きい「リアルタイムサービス」として大きく発展させていく可能性があるでしょう。

大量データを瞬時に収集し、それらをAIなどで迅速に処理できれば、1人当たりで扱えるデータの量はこれまでと比較できないスケールになります。これにオペレーションを自動化する技術を併用すれば、従来大量の人手が必要だった仕事を小規模な組織で対応できるようになるかもしれません。また、監視ソリューションなどであれば、人の手を借りずに大量の現場を監視できるようになる可能性があります。

そうなると大量のスタッフと巨額の資金を用意できない組織でも、新しいビジネスを幅広く創出できるようになるでしょう。このようにビジネスの観点から考えていくと、5Gとクラウドサービスはとても親和性の高い、切っても切れない関係といっても過言ではありません。

ですが5Gは、つい最近までAIがいわれていたように、「人の仕事を奪うテクノロジー」といえるかもしれません。今後、これらの技術革新の波を避けてビジネスを進めていくことはおそらく不可能です。しかし、歴史的観点からもわかるように、新たなテクノロジーが生まれたら、人類はそれに合わせた仕事を新たに生み出してきました。いずれにせよ、5Gなどの破壊的なテクノロジーを活用して、新しい価値を生み出すことに“全集中”し、乗り越えていかなければならないのです。

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