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転職して地方創生に携わるには?求人や転職事情について

 2022.04.27  CLOUDIL 【クラウディル】

日本が抱える社会問題の一つに「東京一極集中化」と呼ばれる地方の人口減少問題が挙げられます。この問題を解決する取り組みとして「地方創生」という言葉が生まれました。多くの企業が活動を取り組む中、地方活性に関連する仕事を望む方も増加傾向にあります。そこで、本記事では地方創生に携わる転職事情について解説します。

地方創生とは

地方創生とは、地方が抱える「少子高齢化による労働人材不足や東京一極集中による人口減少」「地域産業の衰退による産業の空洞化」など、数多くの社会問題を解決する取り組みとして2014年に第二次安倍内閣が提唱した言葉です。
地方創生を促進するために発足した「まち・ひと・しごと創世本部」は、地方経済の衰退を食い止め、地方の活性化を目指して活動しています。つまり、地方創生とは「それぞれの地域で住民にとって過ごしやすい環境を実現するために、地域産業への支援、地方での消費活動の活性化、地域経済の強化などによる日本社会全体の維持発展を促す活動」と言い換えられるでしょう。

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地方創生を仕事にするメリット

地方創生に取り組む企業は多く、誰もが知る大企業から新鋭のスタートアップ企業まで参入しています。ここでは企業が地方創生に取り組むメリットについて解説します。

社会貢献性が高い

企業が地方創生へ参入することで、地域経済の活性化が見込めます。企業がビジネスを進める動機には、経済的な利益の獲得以外に社会貢献による公共の利益向上が挙げられます。社会貢献性を高めることで企業のブランドイメージが向上し、結果、企業価値も大きく上がり得るのです。

また新たな事業の立ち上げ時に、「人口減少・少子高齢化・地域産業の衰退」といった社会問題の解決も図ることで、雇用の発生や地域産業の下支えも可能です。その結果、優秀な地方人材を雇用できるなど副次的に企業活動が活性化するでしょう。

地方自治体などからの助成金交付・優遇措置を受けられる場合がある

企業が地方創生に関わる活動を行うと、政府や自治体から「助成金の交付・特区と認められた地域での規制緩和・人材支援や優遇措置」などを受けられる場合があります。一例ですが、地方への工場移転や地方拠点としてのサテライトオフィスの開設、地方産業を活用した新規事業の開発などが支援対象です。
具体的には、地方の課題に取り組む起業を行う場合は、起業支援金として最大200万円を受けることができます。また、地域の重要な企業への就職などを目的とした移住であれば、移住支援金として最大100万円(単身の場合は60万円)を受け取れます。

地方創生を仕事にするデメリット

地方創生のために地方移住や移転を行うことによって生じるデメリットもあります。ここでは地方創生を取り組む際に発生する課題について解説します。

ITインフラ整備が不十分な地域もある

移転先によるため必ずしもすべての地域に当てはまる問題ではありませんが、地方によってはITインフラが都心部に比べて整備されておらず、業務に支障の出る恐れもあります。特にインターネットを高速化する光回線や5G通信などのインフラ整備は都心部が優遇されるため、地域によっては事業が求めるITインフラの要件を満たせず、移転や創業を断念しなければならないケースも存在します。移転先のITインフラを事前に調査するなどミスマッチへの対策が求められるでしょう。

設備の移動にコストや手間がかかる

大量の設備を抱える企業が地方に新たに拠点地・施設を設ける際や、地方に本社機能を移動する場合、設備の移動や引っ越しに対するコストが発生します。登記変更などの手間も発生するため、本社の移動などは簡単に実行できない点もデメリットの1つでしょう。
企業の規模が大きければ大きいほど、それだけコストと手間も大きくなっていくため、地域への移動は計画的に行う必要があります。まずはサテライトオフィスのように地域での拠点地を設け、少しずつ従業員単位で異動を行い、地域での土台を作りましょう。地方での採用も短期的に考えるのではなく、長期的な視点で計画的に実施していくといった対策が有効です。

地方創生にまつわる仕事

政府や自治体による取り組みを紹介してきましたが、ここからは地方創生に関わる仕事について紹介していきましょう。「具体的にどんな仕事が求められているのか」を理解することで、地域創生に取り組む際に役立ちます。また、地方創生に関する企業への求職活動やインターンを検討する際も仕事内容を理解しておくと、ミスマッチを防ぐことができます。

まちづくり・観光事業支援に関連する仕事

地域を活性化させるためには「地域に訪れたくなるまちづくり」が重要な要素の一角を担います。つまり、地域に根ざした産業や文化、自然などの価値をベースにした商品開発・販売・プロデュースなどが主な仕事として挙げられます。
また、地域の価値を地域外の人に体験してもらえるような観光業への支援や、地域の魅力を発信する事業も関連する仕事に含まれます。地方自治体が運営する観光協会や地域の観光施設の職員も、ものづくり・観光事業支援に携わる仕事と言えるでしょう。

地方創生プロジェクト立案に関連する仕事

地方創生では地域ごとの課題を理解し、地域活性につながるプロジェクトの考案や戦略を立てる必要があります。そのためには問題発見能力やマーケティングスキル、地域産業における専門知識が求められます。このような地方創生プロジェクトを企画のも仕事の一環で、まちづくりに特化したコンサルタントや地域ブランディングのプロデューサー、広告代理店などが代表的です。また、PR会社やコミュニティ運営などをしている会社も当てはまります。

人材の育成・採用に関連する仕事

地域活性化を図るためには、地域を盛り上げたいというマインドを持つ人材の募集や育成も重要です。そのような人材に関する仕事も地方創生に関わる仕事の1つで、人材関連の仕事は大きく分けて「育成」と「採用」に分かれます。
代表例として、地方のコミュニティを運営し、人材育成を行うNPO法人や一般社団法人が挙げられます。ほかにも地方での雇用を活発にする人材派遣や人材紹介、マッチング事業も含まれます。

地方創生の具体例

最後に地方創生に関する具体的な事例を紹介します。求職活動の際は「どのような活動をしているのか」をイメージできることが重要になるため、事例を基に地方創生に関わる仕事について把握しておきましょう

長野県佐久市の長寿にまつわる事業

長野県佐久市では人口減少による1950年代から予防医療に取り組んできた歴史を持ち、平均寿命の高さや一人当たりの国民健康保険医療費が低いことから「健康長寿のまち」という強みを持っていました。また、「医療保険分野における視察研修の受け入れ体制の充実」のような先進的な取り組みをしているという特徴もあります。しかし、それらの価値を地域経済に活かしきれていないことが大きな課題でした。

そこで、佐久市では「健康長寿のまち」というブランドを確立し、医療保険分野に対する海外からの視察研修やその後のフォローアップ体制を整備して、本市の保険医療福祉サービスとヘルスケア関連機器を世界に広げていく活動を推進しました。特筆すべきは、地域経済活性化のために地方創生以前から実践していた福祉・医療の取り組みをブランド化して先進的取り組みに再構築した点でしょう。

岡山県西粟倉村のベンチャー企業にまつわる事業

岡山県西粟倉村は人口1,400名ほどの村で、村が管理する人工林を地域資源としています。この地域では、「人工林整備の過程で生じる資材を再利用すること」を事業の主軸とするローカルベンチャー企業が30以上も生まれました。
産業地域活性化が成功した大きな理由として、スクール開設や「しごとフェス」開催などを西粟倉村が主体となってサポートし、起業やメンバー集めを迅速化したことがあります。特に起業家として独立できるよう、積極的にフォローをしている点が特徴的です。

また、都心部からの移住に関しては支援金を交付する制度も設けています。地域での仕事を探している方やインターンを探している方でも参加可能なので、地域活性化策としても効果を発揮している制度です。実際に「5年間で移住者は90名、そのうち60名が定着」という結果を出しています。これは、それだけ仕事内容に魅力があったことの証左でもあるでしょう。

まとめ

「転職して地方創生に関わりたい」「地域活性に関わる企業にインターンしたい」など、地方創生に携わりたい場合は具体的にどのような仕事があるのかを事前に把握しておくことが重要です。まちづくりやコンサルティング、人材育成など関連する仕事の種類は多く、企業だけでなくNPO法人や自治体など仕事先も幅広くあります。求人情報を探す際は、地方創生に携わっている組織や団体を調査してみるのもおすすめです。

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