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VRの活用事例とビジネスにおける今後の可能性を解説

 2022.08.01  CLOUDIL 【クラウディル】

ゴーグルやヘッドセットなどを装着することで、仮想世界にいるようなリアリティ溢れる体験ができるVR。もともとは特にゲーム業界で活用されていましたが、近年は医療や教育、不動産などさまざまな業界に普及しています。本記事では、VRの定義や種類などの基本知識に触れながら、VRの活用事例やビジネスにおける将来性などをまとめました。

VRの定義と種類

VRとは「Virtual Reality」の略称のことで、日本では「仮想現実」「人工現実感」などと訳されます。種類によって違いはあるものの、主な使用機器はゴーグルやヘッドセット、コントローラー、ゲーム機などです。頭部にゴーグルやヘッドセットを装着すると、デジタル上の仮想空間が目の前に広がり、あたかもその場にいるようなリアリティ溢れる体験ができます。

スマートフォン型

スマートフォン型とは、ゴーグルにスマートフォンを装着し、レンズを通して映像を立体視するものです。専用のアプリとゴーグルだけで気軽に楽しめるため、初めてVRを体験する人や、お試しで導入したい人などにも適しています。しかし、映像が歪むなど品質面でのトラブルが発生することもあるので、高精度のVRを楽しみたい場合は、ほかの種類を検討するとよいでしょう。

また、基本的にはお手持ちのスマートフォンを活用できますが、古すぎる機種や最新版にアップロードされていないものなどは対応していない可能性もあります。あらかじめ、スマートフォンのスペックや機能などを確認するとよいでしょう。

PC接続型

PC接続型とは、VRヘッドセットをPCに接続して使用するものです。頭の動きを感知する機能や高画質な3D映像など、精度の高いVRを楽しめます。また、PC接続型の多くはコントローラーで画面を操作できるため、その場にいるようなリアリティを体験したい人や、高クオリティなゲームを楽しみたい人などに適しているでしょう。

一方、PC接続型はゲーム機やディスプレイ、ケーブルなどの設備を要し、環境構築にコストがかかりやすいデメリットもあります。ゼロからそろえる場合は費用が膨らみやすいため、精度とコストのバランスを考慮しながら導入を検討する必要があります。

スタンドアローン型

スタンドアローン型とは、PCやスマホとの接続を必要とせず、ゴーグル単体でVRを楽しめるものです。ゴーグルひとつで動画視聴やアプリの起動ができ、ワイヤレスタイプのコントローラーで映像を操作することも可能です。また、ゴーグルのセンサーがユーザーの動きを細かく認知するため、高い性能と自由度を兼ね備えています。

スタンドアローン型はPC接続型よりも導入費用が安いため、高性能なVRをお得に導入したい人や、ゲーム機やPCの導入コストをなくしたい人などに適しています。また、ゲームや動画視聴、オンライン会議など、商品によっては幅広い用途に対応しているものもあるため、柔軟性の高いVRを求めている人にもぴったりです。

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VRの活用事例

VRは動画視聴やゲームなど個人で楽しむだけでなく、近年ではビジネスの現場にも導入されています。ここでは医療や教育、スポーツなど、さまざまな業界で活用されているVRの事例をまとめました。

ゲーム産業での活用

VR技術はゲーム業界でも多く活用されていますが、近年ますます普及しているのがVRを用いた家庭用ゲーム機です。2016年に発売された「Play Station VR」をはじめとして、さまざまな家庭用VRゲーム機の開発が進んでいます。

また、ゲーム産業では、VRと同時にARを取り込んだゲームも誕生しています。「AR」とは「Augmented Reality」の略称で、日本では「拡張現実」と訳されます。VRは現実と異なる仮想現実を楽しむものですが、ARはデジタル技術によって現実社会に付加価値をプラスするもので、スマホゲーム「ポケモンGO」などが事例に挙げられるでしょう。

医療現場での活用

医療現場では、医師の研修や患者のリハビリなどにVR技術が活用されています。医師が事前にVRで手術のシミュレーションを行うことで成功率を高めたり、手術の様子をVRで見学したりと、VRを医師の技術向上に役立てている事例が増加しています。

また、VRゴーグルであらゆる動作を指示し、患者のリハビリを行う事例も見られます。患者はVRゴーグルを装着して、画面でゲームを行いながら体を動かすことで、楽しく効率的に体を動かすことが可能です。

不動産業界での活用

不動産業界では、物件の内見にVR技術が活用されています。希望する物件が遠方にある場合や、距離の離れた物件を複数見る場合などは、内見に時間や労力がかかりやすいものです。VRを活用することで、顧客は同じ場所にいながら多くの物件を見学できます。

VRを用いた内見のメリットは、歩いたり目線を変えたりしながらリアルな体験ができるため、写真や従来の動画などに比べて入居後の生活を想像しやすいことです。また店舗側にとっても、顧客からの簡単な質問が減り、業務を効率化できるメリットも期待できます。

教育現場での活用

歴史や自然、化学、芸術、文化など、教育現場では教科書のみで概要を伝えきれない分野も多く扱います。しかし近年では、VRを用いた擬似的な社会科見学や自然体験学習、職業体験などを取り入れる学校が増えており、教室にいながらさまざまな体験ができるようになっています。

教育現場でのVR活用のメリットは、リアルに近い体験として知識を吸収できることです。生徒の理解度やモチベーション、自主性などを向上し、教科書だけでは伝わりづらい部分を効果的に学習できる効果が期待されています。

スポーツ業界での活用

スポーツ業界では、観客とプレーヤーの双方にVR技術が活用されています。観客が活用するVRの代表例は、自分の好きな目線でスポーツ観戦を楽しめる配信サービスです。専用のアプリをダウンロードするスマートフォン型タイプが多く、選手の動きや試合の様子を間近で眺められるものもあります。

また、プレーヤーがトレーニングにVRを取り入れ、モチベーションアップや効率化などを目指している事例もあります。VRはスキーやゴルフ、テニスなどさまざまな競技に対応しており、難易度や環境なども気軽に変更できるため、自分の実力に合った練習メニューを考案しやすいでしょう。

社内研修での活用

クレーマーへの接客体験や企業におけるコンプライアンス研修など、社内研修にVRが活用されている事例も見られます。実際の顧客を相手にした受け答えなどは、社内のロールプレイングやマニュアルだけでは上達しづらい場合もあるでしょう。VRを活用し、より現実に近い体験をしておくことで、すぐに業務に役立てられる効果が期待できます。人件費や場所、時間などの制約を取り払い、柔軟に研修を進められるメリットもあります。

VRオフィスの活用

VRオフィスは、ただ自宅などで業務を行うリモートワークとは異なり、VRによって同じ空間で働いているような感覚を得られる新しい技術です。種類によって違いはあるものの、多くはアバターと呼ばれる自分のキャラクターを使い、ほかの人とコミュニケーションを取っていきます。

リモートワークは確認作業で労力がかかったり、会社への帰属意識が薄れてしまったりする懸念がありますが、VRオフィスを導入することでコミュニケーションが取りやすくなり、より一体感をもって業務を行えるメリットが期待されています。

VRのビジネスにおける可能性

ビジネスにおけるVR市場は、まだまだ伸びしろがあり、今後も拡大していくと予想されています。IDCの調査によると、2021年第四半期のVRヘッドセットの出荷台数は前年同期比で47.9%増の511万台でした。また、さまざまな調査会社が2028年のVR市場の年平均成長率を20~30%と予想しており、今後はより多くの業界にVRが普及していくと考えられています。
参照元:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ48996722

まとめ

ゲームや動画視聴などの娯楽以外にも、教育や医療、不動産などのビジネスシーンでも活用されているVR。人件費や場所、時間などの制約を取り払い、気軽に現実のようなリアルな体験ができるメリットがあります。日本や海外のさまざまな調査によると、VRはビジネスにおいても市場が拡大していくと予想されているため、社内のツールや新しい取り組みのひとつとして、積極的に取り入れていくとよいでしょう。

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