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地方創生に関わるビジネスで成功するには? 失敗しないためにできること

 2021.10.06  CLOUDIL 【クラウディル】

近年、新しい事業を行い、地域を活性化させる、地方創生が増加しています。地方創生への試みを検討している企業は、地方創生に関わるビジネスのメリットや成功するためのポイント、失敗しないための注意点、そして金銭的な支援制度などを理解しておく必要があります。本記事では、地方創生に関わるビジネスの注目すべきポイントを解説します。

地方創生に関わるビジネスのメリットとは

地方創生に関わるビジネスを行うメリットは多岐に亘りますが、中でも特に特筆すべきメリットは、次の3点が挙げられます。

1.企業のイメージアップ

社会貢献性の高い「地方創生」というジャンルに参加し、地域の活性化をサポートすることで、地域住民をはじめ、さまざまな人たちの企業に対するイメージアップにつながります。また、地方では知るきっかけがない、企業の名前を覚えてもらえるメリットもあります。

2.人材育成につながる

地方に人材を送り、地域住民との交流が生まれることで、お互いの利点が合わさって、新たなビジネスを編み出すきっかけになることがあります。また、地域が抱える課題と解決策について話し合う・協力し合うことにより、地域の活性化を促すだけではなく、企業側の人材にも成長する機会が与えられます。そのような取り組みを進めるにあたり、地域雇用の設置も十分に考えられます。

3.企業活動への相乗効果

企業側が、普段は足を踏み入れない地に赴くことで、新たなアイデアや今までになかった価値観を発見する可能性があります。そのヒントを活かした、新規事業の展開が望めるかもしれません。また、地域のニーズを把握することで、関わりのなかった客層に訴求するチャンスを得られます。よって、企業の既存ビジネスにも成長をもたらし、相乗効果を期待できるでしょう。

地方創生に関わるビジネスで失敗する理由とは

地方創生を成功させるためには、失敗しやすい要因について理解しておくことが不可欠です。あらかじめ失敗パターンを認識しておけば、同じミスを繰り返すことはなくなるはずです。ここでは、主に6つのポイントに絞って解説します。

1.実現可能性があるかどうかを考えずに筋書を立てる

あらゆる施策を講ずる場合は、人的資源や金銭的資源などを含めて実現可能性を検討し、可能だと判断した場合に実行するフローが重要です。実現可能性を考えずに進めてしまうと、失敗する可能性が高まります。無理難題は損しか生まれないので、小さく始めて長く続けられる筋書きを立てることが第一歩です。

2.他地域の成功事例をそのまま流用している

他の地域が成功しているからといって、担当している地域でも同様に成功するとは限りません。地域によって、資源や文化などの特徴に違いがあるため、それぞれに適した施策で行うことが重要です。まずは、担当地域における資源や文化などの特徴をチェックし、どう活かしていけるのかを考えてみましょう。

3.外部コンサルやシンクタンクの持ち込み企画をそのまま使っている

施策を講ずる際に、外部のコンサルタントやシンクタンクに意見を求めることもありますが、提案をそのまま採択するのは危険です。十分に理解して進めなければ、ノウハウ不足によって、長期的に改善を繰り返したり、施策を撤退したりといった判断が遅れて、後々苦しむことになります。あくまで採択・実行するのは、自治体であることを認識しましょう。

4.地域の現状把握が甘い

前述の通り、それぞれの地域にはメリットもデメリットもあり、当然特徴も異なります。地域の現状を正確に把握した上で、適切な施策を練ることにより、地方創生の成功が近づきます。そうした意味で、資源や文化などの特徴を含めて、しっかりと現状把握する必要があります。

5.情報発信を個人に頼り、口コミが広がらない

いくら良質な施策を打っても、認知されなければ意味がありません。情報を発信して広める方法はさまざまですが、その中でも特に口コミは重要です。情報発信を個人に頼っていると、本来の客層に口コミ、つまり話題が届かず、施策をスケールすることは難しくなるかもしれません。

6.効果検証が不十分で、軌道修正を行わない

「実行」と「効果の検証」はセットで行うべきです。実行して終了しただけの場合、実行した内容が成功したのか、改善点はどこなのか、なぜ失敗したのかなどを検証できず、次につなげられません。効果検証が不足していると、軌道修正も困難なため、立て直しをする余裕もなくなってしまいます。たとえ、効果が出なかったとしても、その解決策も決めておく必要があります。

地方創生を成功させるポイントとは

ここまで失敗例をいくつか紹介しましたが、次は具体的な成功させるためのポイントを6つ挙げます。

1.地域と相性のよいジャンルのビジネスを選ぶ

失敗例でも述べた通り、それぞれの地域にはそれぞれの特徴があります。成功させるためには、地域と相性のよいジャンルのビジネスを選ぶことが必要不可欠です。たとえば、高齢者の多い地域で若者向けの事業を行っても、広まらないし流行らないでしょう。地方創生でももちろん、適材適所があるといえます。

2.地域の資源を活用する

すでにある地域の資源を有効活用することで、初期費用を減らし、唯一無二の事業計画を立てられます。地域住民にとって当たり前だと思っていても、他県からすると珍しいモノやサービスは数多くあります。こうした地域差の魅力を活かさない手はありません。まずは、貴重な資源を再発掘してみないことには始まりません。

3.地域住民とよい関係を作る

地域を活性化させるためには、その地域に住んでいる人々と良好な関係を築くことが重要です。そのためには、地域の活動に積極的に貢献することで、後々企業に利益が回ってくるかもしれません。よりよい関係性を築けば、地域全体が事業に協力してくれる可能が高まり、お互いのモチベーションにつながります。まずは、地域住民の理解を得ることから始めましょう。

4.官民の連携を重視する

官民連携、つまり自治体と民間人との連携は、地方創生ビジネスには欠かせません。地域に根ざしたビジネスという特性上、自治体の協力なくして、成功は難しいでしょう。そのため、官民が連携して、地域を盛り上げていくような座組を重視するべきです。

5.継続性を意識する

「事業を1年間やってみたけど、効果がなかったから撤退した」では、いくら実行しても地方創生ビジネスは不向きです。短期的な集客や利益があっても、長期的に住民が増えるわけではありません。地域の人口、または地域に関わる人を増やす事業を継続していくことで、少しずつ結果が表れてきます。また、継続的に行えばその分、知見も積み重なるため、新たな施策における成功確率も上がるでしょう。

6.SDGsの考え方を取り入れる

「SDGs」とは「Sustainable Development Goals」の略称で、簡単にいえば、この地球上で人類が生き続けられるために、2030年までに取り組むべき、持続可能な開発目標のことです。地方創生ビジネスにもこうした考えは重要で、たとえば、少子高齢化による産業や環境、教育、医療、防災などの危機から、地域の未来を守る活動に有効といえます。

地方創生に関する支援制度

昨今、地方創生には多大な注目が集まっているため、あらゆる支援制度が整備されています。ここでは、代表的な支援制度の概要について解説します。

起業支援金

地域の課題を解決するために、社会性・事業性・必要性のある新たな事業を行う人を対象に、都道府県から伴走支援と、最大200万円の助成を施す制度です。特産品を提供する飲食店や子育て・福祉の支援、まちづくりの推進など、幅広い分野で地方創生の実現を目的としています。

地方創生移住支援事業

東京23区内に在住および通勤していたが、地方へ移住して事業・就業を行う人に、都道府県と市町村が100万円以内の交付金を支給する制度です。起業だけではなく、地域の中小企業への転勤や移住前の業務を継続するテレワークも対象となります。都市部からの移住民を増やすことで、地域活性化や地域雇用の設置を目指せます。

地域再生制度

地域再生基本方針にならって、地方公共団体が行う自主的・自立的な地域再生計画を、国が支援する制度です。主に、就業の機会の創出・経済基盤の強化・生活環境の整備を目的としています。地方公共団体は、申請した地域再生計画の認定を内閣総理大臣から受けることにより、財政や金融などの支援措置を活用できます。

市街地活性化制度

少子高齢化や消費生活などの状況変化において、市町村や商工会議所、民間企業、地域住民が一体となって、都市機能の向上や経済の活性化に取り組む制度です。国土交通省、経済産業省、総務省からの重点的な支援として、市街地・都市福利施設の整備、まちなか居住の推進などが挙げられます。

地方創生推進交付金

地方自治体の自主的・独立的な地方創生の取り組みに対し、交付金が支給される制度です。国から地方自治体へ支給されますが、自治体経由でありとあらゆる支援事業が施されます。たとえば、地方版総合戦略に沿った先導的な事業や、KPIとPDCAサイクルを組み込んだ縦割り事業を超える取り組み、地域再生法に基づいた法律補助として、安定的な運用の確保などを支援します。

まとめ

地方創生に関わるビジネスで成功するためには、理想を描くだけでは到底叶いません。適切なジャンルの選定や積極的な資源活用、地域住民との関係性の構築など留意すべき点は多々あります。どれだけメリットがあっても、必ず成功するとは限りません。失敗事例に関する情報にも目を向け、確実にデメリットをなくしていくことが、ビジネスが成功する大きな要因になるでしょう。成功の確率を上げるためにも、本記事をもとに、さまざまな情報を把握していくことが重要です。

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