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IoTの活用事例を紹介 身近な例や業界ごとの活用例

 2022.07.18  CLOUDIL 【クラウディル】

経営者の方の中には、事業効率化や利便性向上の手段として、IoTに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。ビジネスの可能性が広げるためにも、IoTへの理解を深めておくことが重要です。そこで本記事では、IoTの概要やIoTでできること、具体的な活用例までご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

IoTとはどんな技術か

IoTとは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」と訳される、あらゆるモノをインターネットとつなぐ技術のことです。対象となるモノは幅広く、家電や車、重機など多岐にわたります。

IoTは、これらのモノに取り付けたセンサーによって外部の情報を収集し、条件に応じて動作を行います。たとえば、人間の声に反応して発注をかけたり、スマートフォンアプリとの通信によって、外出先から家電のスイッチのオン・オフを切り替えたりできるなど、生活を豊かにしてくれる技術です。

またIoT技術を活用すると、膨大な情報を収集することが可能となり、集めたデータを分析することで顧客の行動パターンなど、新たな知見が得られます。こうした特徴から、ビジネス領域における活用も進んでいます。

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IoT技術で出来ること

IoT技術でできることには、主に次の3つが挙げられます。

  • 遠隔でのモニタリング
  • 遠隔操作
  • 予防・予知保全

センサーによる高精度の測定やAIによる状況判断を用いることで、これらの技術を可能にしています。

遠隔でのモニタリング

IoT技術を活用すれば、遠隔からのモニタリングが可能です。モニタリングしたいモノにセンサーを取り付けることで、そこからさまざまな情報が収集され、クラウドへ蓄積されていきます。そして、集まったデータをリアルタイムでモニタリングすることで、装置の稼働状況の把握や、製品の利用頻度の調査、トラブルの察知などに活かせます。遠隔からのモニタリングが可能になることで、リモートワークが実施しやすくなる効果も期待できます。

遠隔操作

センサーとリモコン制御システムを組み合わせることによって、遠隔操作が可能になります。センサーで感知した情報を遠隔でモニタリングし、その情報に基づいてネットワークを介して指示を送ることで、モノの操作が可能です。これによりトラブルへの対処や、出先からの家電の操作などが行えます。

予防・予知保全

IoT技術によって、予防・予知保全も可能となります。センサーで情報を収集し、データからAIが自動判定を行うことで、劣化具合の診断などが行えます。診断結果をもとに、ベストなタイミングで部品のメンテナンスや交換を行うことが可能です。

また、AIがデータに基づき自動判定してくれるので、人間の目視や手作業とは違い、熟練の技術や経験がなくても診断を行える点もメリットです。

業界ごとのIoT活用例

IoTはさまざまな分野で活用されており、生産性の向上や省人化を実現しています。IoTを導入することで、作業員の負担軽減や人手不足の解消、生活の向上につながります。ここでは、IoT技術が実際にどのような場面で使われているのかをご紹介します。

物流・運輸業界のIoT活用例

倉庫業におけるIoT活用例としては、RFIDによる倉庫の温度・照度の自動監視や、ウェアラブルセンサーによる商品タグの読み取り速度の向上、作業員の負担軽減などが挙げられます。

RFIDとは、専用タグをスキャナから発する電波を用いて読み取ることにより、情報を取得する技術です。RFIDを用いることで、範囲内の複数のタグを同時に読み取ることが可能となり、倉庫業務の効率化につながります。

一方、ウェアラブルセンサーとは身につけるタイプのセンサーです。作業員が身につけることで作業中の体にかかる負荷を感知でき、それらの情報が機器へ送られることにより、負荷を軽減するように動きます。

また運輸業界では、トラックにIoTデバイスを搭載することで、荷物の量や種類、配送場所などを取得し、効率的な配送ルートをドライバーへ伝えるといった形で役立てられています。

製造業のIoT活用例

生産機器へIoTデバイスを装着することで、予知保全が実現できます。故障の兆候を察知して、不具合が現れる前に修理または交換する予知保全では、センサーで集めたデータをAIが解析し、その兆候を探ります。集めるデータは部品の消耗度合いや負荷などで、これらの情報をもとに部品交換または修理に適切な時期を予見し、対応することが可能です。

あらかじめ交換または修理のサイクルを決めておく予防保全よりも、必要性を見極める精度が高いので、無駄なメンテナンスや手遅れを少なくできます。予知保全の実現によって、コスト削減や停機の減少による効率化が可能です。

農業のIoT活用例

農業へIoTなどの先端技術を適用する「スマート農業」では、ドローンによる撮影とセンサーによる計測を掛け合わせて、効率的に農作業を行う試みが実施されています。水稲を栽培する場所である、ほ場をドローンで上空から撮影し、水稲の葉色と茎数をセンサーで測定することで、リモートで生育状態を数値化したものをマッピングします。このマッピングをもとに土壌診断が必要な箇所や、必要な施肥量を割り出すことが可能です。

適切な施肥量がわかれば、施肥マップの作成によって、無人ヘリやブロードキャスタで遠隔にて施肥を行えます。このように農業へIoTを活用することで、農作業の負担を大幅に軽減しつつ、品質の向上や収穫量の増加も期待できます。

医療分野のIoT活用例

医療分野へIoTを導入すると、自動問診やウェアラブルデバイスによるモニタリングが可能となります。自動問診とは、AIによる質問に患者が答えることで、問診を自動で行う技術です。自動問診システムは医療従事者とエンジニアによって設計されています。

また、ウェアラブルデバイスを患者へ取り付けることで、心拍数や血圧などのバイタルのモニタリングが可能となり、測定のために病室へ訪問する頻度を少なくできるため、医療従事者の負担軽減につながります。さらに、患者の容体の急変にもすぐに気付き、素早く対応できるため、自力でナースコールを押せない事態への対策としても有効です。

家庭でのIoT活用例

家庭へIoTを導入することで、家庭内のあらゆる家電やシステムをネットワークへつなぐ「スマートホーム」が実現できます。エアコンや炊飯器、お風呂を遠隔で操作できるようになり、外出先からスイッチのオン・オフや設定の変更が行えます。

また、スマートフォンやICカードによるドアの施錠および解錠も可能です。スマートフォンやICカードをドアに近づけることで、施錠や解錠ができるようになり、鍵の紛失や置き忘れなどに備えられます。鍵の遠隔操作によって、鍵のかけ忘れを防止することも可能です。

そのほか、ペットの見守りや餌やりなども遠隔にて行え、設定した時間に餌を供給したり、カメラやマイクを通じて家にいなくても様子を把握したりできます。このように家庭へIoTを導入することにより、豊かで便利な暮らしの実現につながります。

まとめ

IoTは「モノのインターネット」と訳されるように、あらゆるモノをインターネットへつなげる技術を意味します。センサーによる測定と情報収集、ネットワークを介したクラウドへの情報蓄積によって、膨大な情報に基づく制御や状況判断を可能とします。

IoTは遠隔操作やモニタリング、予知保全などを実現します。物流や運輸、製造業、農業、医療など幅広い分野にて活用されており、生産性の向上や省人化へつなげています。また、家全体をIoT化することで、遠隔操作や自動化を可能にする「スマートホーム」も実現されています。このように、IoTを応用できる分野は多岐にわたり、うまく活用することでビジネスチャンスを広げられるでしょう。

第5版 中堅・中小企業トレンドレポート

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