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AR・VR・MRとは? 特徴や違い、将来性について解説

 2022.08.03  CLOUDIL 【クラウディル】

企業のIT部門担当者の中には、AR・VR・MRといった技術の活用を検討している方も多いのではないでしょうか。これらはいずれも幅広い分野で活用されており、近年注目を集めている技術です。そこで本記事では、AR・VR・MRの概要やそれぞれの特徴、将来性についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

AR・VR・MRとは? それぞれの違いとXRとの関係

AR(Augmented Reality)は「拡張現実」と呼ばれ、現実世界に仮想の情報を付与することで、現実世界を拡張する技術です。一方、VR(Virtual Reality)は仮想空間へ没入する技術であり、「仮想現実」と呼ばれます。そしてMR(Mixed Reality)はARの対となる技術であり、仮想空間へ現実世界の情報を付与することで、仮想空間をベースとして現実世界と融合する、「複合現実」と呼ばれる技術のことです。AR・VR・MRは、現実世界と仮想空間を融合する技術の総称であるXR(Cross Reality)に分類されます。

さらに近年では、過去と現在の映像をシームレスに重ねることで、過去のことがまるで今起こっているかのように見せる、「代替現実」と呼ばれるSR(Substitutional Reality)も研究されています。

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AR(拡張現実)の特徴

ARのベースは現実世界であり、そこへ仮想情報を付与して見られるようにする技術で、近年さまざまな分野で活用されています。なお、ARを体験するには専用のデバイスが必要です。

ARを体験する方法・デバイス

ARを体験するには、スマートフォンやスマートグラスといったデバイスが必要です。スマートフォンでは、アプリまたはWeb ARを利用してARを体験できます。専用アプリをインストールし、起動してスマートフォンのカメラを向けると、仮想情報が画面上に付与されます。

Web ARとは、ブラウザ上で動作するカメラ機能であり、QRコードの読み取りなどで起動するものです。アプリと比べると動作は不安定で機能も少ないものの、インストールなどの準備が不要で素早く起動できることがメリットです。

スマートグラスとは、AR機能を搭載した眼鏡型のデバイスです。装着するとレンズに仮想情報が付与され、ARを体験できます。

ARを活用した事例

ARは現実社会において活用シーンが多く、実際にさまざまな分野でその技術が利用されています。たとえばファッション業界では、ヘアカラーや服、メイクなどを試せるアプリがリリースされており、実物の商品を試す手間や時間を削減することが可能です。特にヘアカラーは実際に染めてみないと似合うかどうかがわかりにくく、リスクが高いものですが、ARアプリを利用することで、染めることなく似合う色を見つけられます。

他方、土木や建築業界では、工事の進捗確認にARが活用されています。施工現場に専用デバイスをかざすと、画面上に完成図の3Dデータが付与され、進捗状況を確認することが可能です。また、ショベルカーやダンプカーなどの重機を表示することで、通行できるかどうかを把握できます。

VR(仮想現実)の特徴

VRは仮想空間へ没入する技術で、映像と音声による効果を利用し、よりリアルにバーチャルの世界へ入り込む体験ができます。仮想空間は、現実世界の影響を受けないことが特徴です。なお、VRの体験にも専用デバイスが必要です。

VRを体験する方法・デバイス

VRの体験にはVRゴーグルが必要です。VRゴーグルにはいくつか種類があり、スマートフォン一体型やPC接続型、スタンドアロン型があります。スマートフォン一体型は、VRゴーグルにスマートフォンを取り付けてディスプレイとして使用します。スマートフォンの画面は2分割され、VRゴーグルを通すことでVR体験が可能です。

一方、PC接続型はVRゴーグルをPCまたはゲーム機に接続して使用するもので、出力がPCまたはゲーム機であることから、高画質なことが特徴です。反面、VRゴーグルとPCまたはゲーム機に加えてVRソフトが必要となるため、環境構築に手間やコストがかかります。

VRゴーグルだけでVR体験が可能なタイプが、スタンドアロン型です。スタンドアロン型はVR機能が本体に搭載されており、電源も内蔵されているため、ワイヤレスでの使用が可能です。

VRを活用した事例:メタバースなど

VRを活用した事例には、不動産のバーチャル内覧や建築工事現場の高所作業体験、メタバースなどがあります。不動産のバーチャル内覧では、事前に部屋全体を撮影したデータを用いています。撮影したデータはVR技術によって立体的に見え、360度見渡すことが可能です。バーチャル内覧によって手軽に内覧ができるので、物件の比較検討が素早く行え、購入が促進されます。

建築工事現場においては、研修の一環としてVRによる高所作業体験が行われています。実際の高所作業では転落の可能性があるため、実地での訓練は危険を伴います。VRによる高所作業体験なら、高所に行かずとも訓練ができ、作業手順を学ぶことが可能です。また、現実ではできない落下体験もVRであれば行え、転落の恐怖を疑似体験できます。前もって高所の恐怖感を知っておくことで、安全への意識も高められます。

メタバースとは仮想世界へ参加するもので、仮想空間での生活が体験できます。アバターと呼ばれるキャラクターを仮想空間における自分として参加し、アバター目線の世界が広がります。テレワークによるコミュニケーションやゲーム、バーチャルショップなどへの活用が行われています。

MR(複合現実)の特徴

MRは仮想空間をベースとして、現実世界の情報と合わせることにより、本物のように見たり操作したりできるようにする技術です。MRを体験するにはゴーグルなどの専用デバイスが必要で、手の動きを付け加える手袋型デバイスなど、利用シーンに応じてデバイスの追加もできます。

MRを体験する方法・デバイス

MRの体験には、ゴーグルやヘッドマウントディスプレイなどのMRデバイスが必要です。MRデバイスのレンズにホログラムを映し出すことでMR体験が可能です。モーションセンサーによって装着した人の動きを感知し、レンズへと出力することで、現実世界との融合を可能にしています。MRデバイスは単体で使用できるものと、専用のPCまたはスマートフォンと接続して使用するものがあります。

MRを活用した事例

MRは実際の動きと仮想空間を融合することで、テキストの代替として活用でき、技術を必要とする研修などで利用されています。たとえば自動車整備においては、エンジンなどの内部構造情報を実際の車へ投影することで、スムーズに構造をイメージできます。

医療現場では、手術の練習としてMRを活用しています。臓器の映像を映し出して共有することで、手術指導が行いやすく、研修生も実際の手術を疑似体験することが可能です。

また、博物館のような展示においてMRを活用することで、展示物のサメが飛び出してくる迫力を味わえたり、映し出された太陽系の惑星を3Dで学べたりするサービスも開発されています。

AR・VR・MRの将来性

XRの技術は新型コロナウイルスの影響により、対面でのコミュニケーションの代替として大きな注目を集めています。今後も5Gによる高速大容量通信やクラウドなどの技術を活用することで、メタバースなどのXRの利用が活発となることが予想されます。技術的な発展とともにXRを活用できるシーンが増え、より身近なものとなっていくでしょう。

まとめ

ARやVR、MRといったXRの技術は、近年さまざまな分野で注目されています。現実世界をベースとしたAR、仮想空間へ没入するVR、仮想空間をメインとして現実世界と融合するMRは、それぞれの特徴に応じて活躍の場を広げています。今後はXRの技術の発展とともに、より身近なものとして扱われるようになることが予想されるため、新たな価値創出のためにも積極的に取り入れることがおすすめです。

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