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IoTプラットフォームとは? 主な機能と導入する際のポイント

 2022.07.13  CLOUDIL 【クラウディル】

IT担当者の中には、IoTプラットフォームの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。IoTプラットフォームはIoT技術の導入に欠かせないシステムです。この記事では、IoTプラットフォームの概要や機能、種類、導入する際のポイントを紹介しています。

IoTプラットフォームとは

IoTプラットフォームとは、IoTを提供するために必要な基盤の総称であり、IoTデバイスとクラウドをつないだり、制御に必要なアプリケーションを開発したりするシステムのことです。IoTデバイスによって収集した情報は、ネットワークを介してクラウドへ送られますが、この作業をスムーズに行うためにIoTプラットフォームが必要となります。

また、IoTに必要なアプリケーションの開発や提供にはクラウド環境が必要です。IoTプラットフォームは、こうした環境構築の役割も担っています。

IoTプラットフォームは、クラウド型・産業特化型・ネットワーク連動型の3つに大別できます。クラウド型はサーバーやアプリ開発環境がクラウドで提供されているタイプであり、産業特化型は文字通り、特定の産業に特化したタイプです。ネットワーク連動型は、キャリアやMVNOがネットワーク環境と合わせて提供しているタイプです。

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IoTプラットフォームの主な機能

IoTプラットフォームの機能には、主に次の4つが挙げられます。

  • IoTデバイスの接続
  • IoTデバイスの管理
  • データ収集・分析
  • リモート制御

IoTデバイスは単体で機能せず、クラウドに接続することではじめて機能します。また、IoTデバイスのモニタリングや、リモート制御といった機能もIoTプラットフォームによるものです。

IoTデバイスの接続

IoTプラットフォームはドライバなどによってデバイスとの接続を行い、そこから得られた情報をスムーズにクラウドへ届ける役割を果たします。IoTデバイスには温度や湿度、音声、映像などの外部情報を得るためのセンサーが付けられています。これらの情報を得るためには、IoTプラットフォームによるデバイスとの接続が必要です。

IoTデバイスの管理

IoTプラットフォームは、IoTデバイスの管理も行います。IoTデバイスに取り付けられたセンサーによって情報を得ることで、IoTデバイスの稼働状況をモニタリングしたり、異常を検出したりすることが可能です。異常を検知すると、アラームで知らせるように設定できます。

IoTデバイスに故障などのトラブルが起こった際には、遠隔で状態の診断が行えます。また、システムの更新が必要となった場合には、遠隔でアップデートを行うことも可能です。他にも、端末の電池残量や電波状況の確認、SIMの管理、工場番号やライン番号といった属性データの付与なども行えます。

データ収集・分析

IoTプラットフォームはデータ収集および分析も担います。IoTデバイスにより集められたデータを保管しておくにはクラウドが必要です。また、収集したデータをクラウドへ送るためには通信手段が必要となります。通信手段としては小型で高速通信を可能にする端末が用いられます。データの分析にAIを利用することで、膨大な情報の特徴や傾向を把握することが可能です。

リモート制御

IoTプラットフォームによって、IoTデバイスを遠隔地から操作するリモート制御が可能になります。モニタリング状況から必要に応じてデバイスへ指示を送ることで遠隔操作ができるので、設備の停止や再稼働、設定変更などが現地に足を運ぶことなく行えます。

IoTプラットフォームの種類

IoTプラットフォームには、水平型と垂直型の2種類があります。予算や将来的に水平展開する予定があるかどうかによって、どちらのタイプを選ぶかを決めましょう。

水平型プラットフォーム

IoTプラットフォームを幅広い業種へ適用できるようにしたものを水平型プラットフォームといいます。水平型では、機能性よりも汎用性を追求しているため、機能はデバイスの接続や管理、データの収集、分析といった基本的なものに留まり、利用シーンに合わせてカスタマイズが必要となることも多いです。

垂直型プラットフォーム

垂直型プラットフォームは、特定の業種や業務に絞ったIoTプラットフォームであり、水平型のような汎用性は乏しいです。垂直型には3つの型が存在します。

  • 垂直・機能フルカバレッジ型
  • 垂直・アプリ提供型
  • 垂直・基本機能提供型

垂直・機能フルカバレッジ型は、特定の業種や業務において、プラットフォームの開発や導入、ネットワーク、アプリケーション、クラウド環境、IoTデバイスといったすべてのサービスを提供するタイプです。プラットフォーム全般を任せられるので、費用は垂直型の中で最も高くなります。

垂直・アプリ提供型は、垂直・フルカバレッジの開発と導入の工程を省いたプラットフォームを提供します。垂直・基本機能提供型は、モニタリングだけに絞るなど、機能を限定してプラットフォームを提供するタイプであり、同じ業種においても業務内容が変わると水平展開ができません。特化型のプラットフォームとなっており、範囲を絞った分、他のプラットフォームと比べてコストを低く抑えられます。

IoTプラットフォームを導入する際の重要なポイント

IoTプラットフォームを導入する際は、次の3点に注意しましょう。

  • コネクティビティ
  • 拡張性
  • セキュリティ

コネクティビティは接続性のことであり、通信が安定していること、多様な接続方式に対応していることを意味します。通信が途切れてしまうとデータを正しく読み取れず、安定した稼働ができないおそれもあることから、通信の安定性はIoTプラットフォームを選ぶ上で重要なポイントです。主な接続方式には有線LANや無線LAN、Bluetooth、モバイルデータ通信が挙げられます。これらの接続方式に複数対応していれば、多様なデバイスを接続できます。また、画像や動画、音声といったデータの種類によって、適切な通信手段も異なるので、複数の接続方式に対応していると、使用するデータに応じた方式を選ぶことが可能です。

拡張性は、業種や業務の変更に伴って水平展開できるか、IoTデバイスが増えたときに対応可能かなど、将来的に環境の変化があったとしても使い続けられるかどうかの指標です。幅広い業種や業務に適用する予定であれば、水平展開しやすい水平型プラットフォームを選ぶのがよいでしょう。接続するIoTデバイスが増えると取得するデータ量も増加し、処理能力が低下します。将来的にIoTデバイスを増やす予定なら、デバイスが増えても十分処理できるIoTプラットフォームを選びましょう。

IoTプラットフォームはインターネットへ接続することから、不正アクセスなどのセキュリティリスクにさらされることは避けられません。セキュリティ対策が十分でないと、悪意ある第三者の攻撃により、情報漏洩や乗っ取りなどの被害にあってしまいます。セキュリティリスクからシステムを守るには、通信の暗号化や認証システム、ログ監視などのセキュリティ対策が施されたものを選ぶことが重要です。

まとめ

IoTプラットフォームは、IoTデバイスのクラウド接続やデバイスの管理、データ収集、分析、リモート制御を可能にするシステムです。IoTプラットフォームがなければIoTデバイスは機能しないことから、IoTの導入に必要不可欠な基幹システムです。種類は汎用性のある水平型と、業種や業務に特化した垂直型があり、予算や今後の水平展開の可能性によって選びましょう。

導入の際には、コネクティビティや拡張性、セキュリティを考慮して、自社に合ったタイプを選ぶことが大切です。IoTプラットフォームの導入によって、生産性の向上や省人化、顧客満足度の向上が可能になるので、積極的に導入することをおすすめします。

第5版 中堅・中小企業トレンドレポート

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