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ライフサイクルマネージメント(LCM)とは?IT化で重要な仕組みを解説

 2022.04.05  CLOUDIL 【クラウディル】

近年、テレワークやクラウド化など、さまざまなシステムやそれを実現するIT機器が登場しています。しかしながら自社で取り入れるには、何から着手すべきかわからないという企業も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、IT資産の導入から廃棄まで、ライフサイクルマネージメントについて説明します。併せて、そのライフサイクルマネージメントをアウトソーシングするメリットについても、詳しく解説していきます。

ライフサイクルマネージメント(LCM)とは

ライフサイクルマネージメント(LCM)とは、「IT機器やシステムの導入から廃棄に至るまでのサイクル」を管理することを指すビジネス用語です。
各従業員への業務用PCの配布や古くなった機器の更新、さらにデータサーバーの調達と共有・コラボレーションを実現するシステムの構築といったように、システム運用・管理は複雑です。これらを円滑に行う人材には、ITに関する専門的な知識が求められます。

このようなLCMに関する管理・運用業務をアウトソーシングで行うサービスもあり、LCMサービスと呼ばれます。本記事では、このサービスについてもLCMと併せて詳しく見ていきます。

LCMの重要性とは

情報通信技術の発展やテレワークの浸透といった社会情勢の激しい変化に直面し、現在の企業には、IT機器・システムの適切な活用が求められています。しかし「急にさまざまな機器やシステムを導入した」というだけでは、IT資産の属人化を招いたり、障障時に対応不可能になったりするなど、さまざまな危険性を負うことになります。こうしたリスクを回避するためには、利用状況の把握から、製品寿命を見据えたシステム更新プランの策定などまで、さまざまな観点から幅広く対応しておく必要があるのです。

「自社内での管理は難しい」という企業には、先述のLCMサービスの利用が効果的です。自社でLCMを行うためにIT知識に精通した人材を採用、または養成するよりも、すでにノウハウや経験のあるLCMの専門家へ依頼するほうが、一般にコストを抑えられます。
もちろんコスト面以外でも、機器の導入時・トラブル発生時におけるサポートなど、多様な支援策を提供されます。またシステムを廃棄する際にも、データ削除を依頼することで、機器内の残存データから情報が漏えいするリスクを大幅に減らせるでしょう。このように、セキュリティ面の強化にもつながるのです。以降、より詳しくこのLCMサービスについて整理していきましょう。

LCMサービス導入のメリット

企業のIT資産管理に重要なLCMサービスを導入するメリットについて、詳細に紹介していきます。

コストが削減できる

IT資産の調達から廃棄までの各プロセスを自社で管理する場合には、プロセスに応じて専門知識を持った人的リソースを継続的に確保する必要があります。
その点、LCMサービスを活用すれば、必要な時期や状況に応じてサポートを受けられます。管理のために従業員が常駐する場合と比較し、大きなコスト削減が期待されるでしょう。

PC選定も任せられる

LCMサービスを利用することで、新機器の選定を専門家に任せられます。LCMサービスを提供する会社が持つノウハウを基に、部署ごとの要求や予算に合わせた製品を選定するため、無駄なく最適な機器を導入できます。
また業者によっては、業務に必要なソフトウェアのセットアップなどについても、基本操作のマニュアル化や従業員教育といったサポートまで提供しています。

セキュリティを強化できる

業務用の機器は、企業秘密や顧客の個人情報といった、漏えいすれば致命的な損失を及ぼしかねないデータを扱うため、セキュリティ面での安全性が求められます。
LCMサービスなら、企業における情報の扱い方について知識を持った専門家からサポート・アドバイスが提供されます。それを基にすれば、必要なセキュリティソフトやプログラムを適宜選定可能なので、データ漏えいのリスクを最小化していけるでしょう。
また機器廃棄の際にも、自社内で行った場合は、悪意ある他者による復元操作などを完全に防止することは難しいでしょう。専門家に依頼すれば、より確実なデータ消去を行えます。

生産性が向上する

LCMサービスを利用することで、自社でIT資産の管理を行う必要がなくなり、人的リソースを本業に集中できるようになります。
また、トラブル発生時なども専門知識を持ったチームの対応により、短時間での解決が望めます。さらに、専門家のアドバイスを通じて業務改善に最適な機器を選定・導入することで、従業員や組織全体の生産性向上につながるのです。

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LCMの管理方法

調達から廃棄まで、LCMのプロセスを4つに分け、それぞれ状況ごとに管理方法を解説します。

①調達

IT機器に必要な機能やスペックは、企業の業種・規模や各部署の業務内容など、導入目的により大きく異なります。LCMサービスを利用すれば、専門家が各部署の現状分析を行ったうえで必要な製品を選定した上で、「レンタル・リース・購入」などから最適な調達方法を提案してくれます。

また業者によっては、選定した機材を調達する際に物流会社とも連携し、各拠点への配送までまとめて代行してくれるサービスも提供しています。導入目的が明確であれば、さらに調達後の移行計画や運用設計など、継続的にIT資産を運用するための提案も受けられるでしょう。

②導入

「調達した機器を適切に設置した後に、各アカウントやアクセス権限を設定し、OSや業務用ソフトウェアのインストールなどを行って、利用可能な状態を整備する」という手順を、キッティングと呼びます。
規模の大きなシステムや、一度に多数のPCを導入する場合には、こうしたキッティングに膨大な手間や時間がかかり、専門知識や技能を要します。また大規模なシステムを刷新する場合には、古い機器の廃棄と新機器へのデータ移行作業などが多く重なるため、大きなセキュリティリスクが生じるでしょう。
LCMサービスを利用すれば、用途ごとに最適化された設定で短時間かつ安全性の高いキッティングを行うことができ、専門家による対応でセキュリティ上のリスクを低減していけます。

③運用

導入した機器を継続的に運用するためには、不具合や故障が起きた際の原因究明や、代替機の調達とそのキッティングなど、トラブルへの対応力が求められるでしょう。
これらを自社で行うためには、専門知識を持った人材を規模に応じて複数確保し、情報システム部門としてチームを組む必要があります。LCMサービスではこうしたトラブルに対するヘルプデスク業務も代行してくれるため、トラブル発生時にのみ最低限のコストで必要なサポートを受けられます。

④廃棄

IT機器の廃棄には、データ消去やハードウェアの撤去を行います。レンタル品だった場合には、返却作業を行います。こうしたときには、必要なデータを抜き出したりバックアップを取ったりした後に、「廃棄(または返却)機器の中からはデータを完全に消去する」という、一連のデータ整理が必要です。
LCMサービスでは、廃棄に伴う上記のような各業務を一貫して行ってくれます。また廃棄予定の機器の買い取りやマテリアルリサイクル、リユースなどの提案も受けられるため、機器投資効率の向上も見込めるでしょう。

LCMサービスを導入すべき企業

ここまで、LCMサービスを利用することで、業務コストの削減やセキュリティ対策の強化、生産性向上などのメリットが得られることを解説しました。最後に「LCMサービスを利用することでこれらのメリットを最大限受けられるのは、どんな企業なのか」について解説します。

PCのセッティングにコストがかかっている企業

PCなどのIT機器を導入する際には、ソフトウェアのインストールや各種設定が必要です。これらの作業は部署やチームなどの単位で最適な方法を選定し、行う必要があります。したがって各部署にPC導入に精通した従業員がいない場合には、業務効率が悪化する懸念も生じるでしょう。このような企業にはLCMサービスの利用がおすすめです。

IT機器の管理に困っている企業

従業員数が多く、比例して数多くのIT機器を利用していたり、拠点が全国にあったりといった理由で管理が煩雑になっている企業にも、LCMサービスの利用がおすすめです。
会社規模が大きければ、相応に多数のIT人材を確保し、情報システム部門やヘルプデスクによる管理・運用を必要とします。一方で、単純な人材不足や、「どうしても遠地に管理を行き届かせることが難しい」などの事情を抱えた企業も少なくありません。この場合は、トラブル発生時に情報漏えいが起こる危険性や、適切かつ定期的な機器更新を行えなくなるリスクなどを、抱えてしまうでしょう。
そのような企業も、LCM専門チームに委託すれば、リスク軽減が見込めます。しかも必要なときに必要なだけ業務を委託できるので、煩雑化した状況で柔軟性の高い対応を、低コストで実現していけるのです。

まとめ

LCMはIT資産を運用管理するうえで、業務効率化やセキュリティ強化のために重要です。またLCMサービスを提供している企業に委託することで、自社で行うよりもコストが削減され、さらに質の高いトラブル対応を行えます。PC導入時のセッティングに時間を取られていたり、IT機器の数が多く管理が煩雑化していたりする企業は、LCMサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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