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全国中小企業クラウド実践大賞

2018年度 コンテストレポート

株式会社 小田島組

全国クラウド活用大賞決勝大会 優秀賞受賞

セントラルキッチン方式で、全社員の戦力化と働き方改革を両立。

株式会社 小田島組

株式会社 小田島組

株式会社 小田島組

業種:建設業

従業員数:500人以下

クラウド活用人数:95人

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※本レポートは、総務大臣表彰 全国クラウド活用大賞決勝大会における10分間の最終プレゼンテーションの内容を元に
 構成したものです。

 ただいまご紹介いただきました株式会社小田島組の小田島と申します。私、岩手県の北上市っていう10万人ぐらいの町からやってまいりました。我が社の小田島組という名前が示す通り建設会社、建設会社の中でも土木工事という公共工事を主に、ほぼ公共工事をやっている会社という形になります。

 我が社の課題というのが、ここに書いてあります。

 まず10年で売り上げは5倍になりました。社員数は3倍。何か課題かって言いますとですね、見た目はいいですよね。見た目はいいんですが、社員100人のうち30歳以下が50人。非常に若い会社です。我々経験産業と言われていて経験がないと仕事ができないんですね。30歳以下は、普通の建設会社の人であればまだまだ仕事ができない。要は仕事ができないと思われている社員が半分を占めているという事がまず一つの課題です。

 その次、書類作成やそういった業務が増えてきている。情報公開とかですね。公共事業っていうのは、従来はダムとか道路を作ればよかったんですけど、今、ドキュメンテーションっていって、書類作成がものすごいんですね。従来これぐらいの書類でよかったものが、今もうこんな書類を作らないとダメという時代になってきています。

 これは良い悪いじゃなくて時代がそうなっているという事ですね。そうなるとどうなるかというと、経験不足での現場からのという形になります。ベテラン社員が本来やらなきゃいけないことが、全然できなくて時間が少なくなってくるという形になっています。そうすると個人による品質のブレ。これがあります。

 現場がたくさんあっても、人によって品質がバラバラになってきてしまいました。本来、ベテラン、経験がなきゃいけないのはこの安全とか工程管理なんですが、ここが非常に良くなくなってきて、回りくどい言い方ですけれど、事故が増えてきたんですね。

 我が社、昔は10年労災事故がゼロだったんですけど、残念ながらそういう経験不足の社員に管理させるので、事故が増えてきてしまいました。そこでどうやろうかと考えた時に、実は我が社、サイボウズ(Office)をですね、20年くらい使っています。

 たぶん相当古いユーザーの1社じゃないのかな。つまり何がもう問題があったときにはこういうクラウドサービスを使うという下地は一応ありました。常に20年間使ってきましたので。

 じゃあ、どうやろうかということで、これですね「セントラルキッチン」。要は居酒屋さんっていろんな多店舗で出店できますよね。あの出店できる理由のひとつにこのセントラルキッチンがあるからだという風に思いました。

 要はそれぞれの店舗で、普通は刺身を切る人、味付けをできる凄い難しい調理人みたいな人が普通は必要になるんですよね。ところが、このセントラルキッチン方式でやることによって店舗にベテラン社員がいなくて済むということですね。実は息子が居酒屋でバイトしましてですね。息子が適当な調理をしているとと聞いてですね。そんなもんでいいのかといったことで思いついたんですね。

 もう一つは、同じセントラルキッチンで調理をするからレベルがブレないんですよね。どこの店舗に行っても一定レベルの料理を味わうことができる。これがセントラルキッチンの良さじゃないのかなという風に考えました。

 そこで、実際我が社がどうやったかというと、現場事務所がそれぞれこうあるわけです、拠点拠点で。そして本社があります。この本社で、各現場で本来やっていたドキュメンテーションの業務とかそういった類のものを全部一括して受けることにしたんです。

 つまり出先の事務所ではそういうドキュメンテーションの仕事はしないでできないかなということを考えつきました。こうすることによってですね、従来は現場事務所であった問題点を解決できるんじゃないかなという風に考えました。

 そこで取り入れたサービスが、ベルフェイスというテレビ電話システムですね。次にチャットワーク。そしてデータのクラウド管理いうことでboxというシステムを取り入れました。

 一つ一つ見ていきますと、まずベルフェイスってテレビ電話ですね、簡単にいうと。これは電話とパソコンを両方使うので音声の切れが全然ないんです。非常に質の高いコミュニケーションを取ることができます。そうすることによって本当は現場に行って色々書類の準備とかやらなきゃいけないことを、打ち合わせなどはほとんどこのテレビ電話上でできるようになりました。実際に移動時間はですね、1週間で2時間カット。1年間では100時間カット。x15ぐらい現場がありますので、1500時間カットできるという形になりました。

 実際に仕事っていうのは、現場にいても事務所にいても、ここの人がここの人に教えるんですよね。ああだこうだって。離れていても、こういった仕組みを使えばほぼ一緒にできるんじゃないのかなと思って、今、会社の中でも教えることで教育することそういった事にも実際使われています。

 次のチャットワークですね。これはプロジェクトごとの進捗管理ができるようになりました。また従来は人と人が仕事をしていましたが、このチャットワークで進捗管理することによって組織と組織が仕事をするようになったんですね。

 A君とB君ではなくて、現場と本社みたいな形によって、人についている仕事をはがすことができました。またチャットワークは今も私の携帯に情報が入ってきてるんですけど、携帯でもipadでもパソコンでも何でも情報入っていきますのでタイムリーな情報共有ができます。そうすることによってチームによるプロセス管理が可能になりました。

 仕事が、個人ではなくてチームで仕事をするという考え方ができるようになりました。これによって有休取得率は今うち70%を超えています。たぶんこれは高いと思います。そして今期は80%を超えるぞという事で、たぶん達成できるんじゃないかなと思っています。

 次にデータの管理ですね。これはデータをクラウドで管理するためにboxという仕組みを取り入れました。これはいつでもどこでも作業可能という形になります。どういうことかと言いますと、うちに新卒で入ってきた女性社員がいました。現場を10年くらいやってですね、結婚をして出産をして、また戻ってきて仕事をするという形です。

 うちらのような田舎ではですね、ちょっと言葉悪いんですけどそういう女性がやるのはいわゆるお茶汲みなどの簡単な仕事になってしまうんです。折角建設業の経験があっても、その経験を生かした仕事ができないから、誰でもできる仕事みたいなことをやって、時給も下がっちゃうんです。

 ところが、彼女は今うちの会社でこの仕組みを使って自分が現場で学んだことを生かしているので、分かりやすくいうと、給料高いですね。会社も高く払えるんですね。誰でもできるじゃない仕事をしているので、高く払えるという形になっています。

 こういうデータを外に預けることによって、いつでもどこでもできるということ。そして今、女性の話をしましたけど、実際うち65歳以上の男性がいてですね、建設業の知識はある。だけど65歳ですから体力も当然に少しなくなってきている。そういった人間も口と頭は達者なので、こういう仕組みを使って、在宅で私どもの仕事を手伝ってもらったりしています。ですから出産後の女性とか、65歳超えた男性は仕事ができないんじゃなくて、仕事をする環境を整えてあげる事ができるようになりますね。 

 ですから、仕事をする環境さえ整えてあげれば後は仕事ができる。そういったこともこのクラウドサービスによって可能になりました。冒頭申し上げました我が社の、これ以外にも沢山課題はあるんですけど、この課題が、こういうクラウドサービスを足すことによって、まずは若年社員の即戦力化。要は若い社員がいて、仕事がいっぱいあるけど、これしかできないんですね、若年社員。だけど、この仕事を15現場が全部取ってあげると、そういう人間でも戦力化できるんです。

 そういうことによって1年目2年目の社員でも仕事ができるようになってきました。逆にベテラン社員は本来の業務ということで、ベテランしかやんなきゃいけない業務があったんだけど、簡単なドキュメンテーションやってました。ドキュメンテーション取って、ベテランがやらなきゃいけない仕事やるとどうなります。給料高く払えるんですね。

 うちは60歳になっても給料上げています。なぜかというとそういう仕事をするからですね。お前はもっと難しい仕事をしろと給料上げるからという形で60歳でも給料が上がっています。

 そして働き方改革から残業が減ったり、そういう人手不足なんですから、要は従来働く環境になかった人に働いてもらうことによってですね、人手不足の解消、これにも繋がっていくんじゃないのかなぁと思います。

 そういった形で、安全、工程管理、そして社員満足度も上がってくる、女性も活躍するということですね。我が社は、工事評定、自分で言うのもなんですけれども、高い点もらっています。それはやはり常にこういう改革を進めているという事が一番だと思うんです。

 我が社のような会社でもですね、そういう事が出来るという事で、これが最後誰でもできると書いてあるんですけれども、全国の建設会社や中小企業の皆さんが、あんなところでもできるんだったら、うちでもできるといって、勇気に変えて頂ければ幸いかなという風に思います。ご清聴ありがとうございました。

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